自家製アンチョビを作り始めて10年以上になる。
北九州、小倉は海が近くてお魚がとびっきり新鮮で美味しいのです。以前から料理にアンチョビはよく使っていたものの市販品は結構いいお値段なのとものによっては塩気がきつく塩抜きの必要もあったりして結構面倒でした。10数年前偶然手にした「クロワッサン」に料理研究家の方が「片口鰯賛歌」のエッセイをよせられていてその中で「アンチョビだって簡単に作れます。」と簡単な作り方が載っていたのでそのとおりにしたらとっても美味しいアンチョビが出来たので以来、毎年恒例の行事となっています。
以前は梅雨前、ちょうど今くらいにお魚屋さんの店先にカタクチイワシが並び始めていたけれど最近は3月くらいから出回っているので見かけたときに挑戦してみるとびっくりするくらい美味しいのができるのです。
【作り方】
【1】お刺身になるくらいの新鮮なカタクチイワシを頭を落として内臓だして手開きにして中骨を取る。
【2】さっと水洗いしてペーパタオルでふく。
【3】平たい容器に粗塩をひきカタクチイワシを並べる。その上から粗塩をかぶせまた並べる。交互に重ねて最後は粗塩でふたをする感じ。
【4】そのまま最低1ヶ月おいて(2,3ヶ月おいてもよい)水洗いしてペーパタオルで水気をよくふいてエキストラバージンオリーブオイルにつけ込む。
1年以上持ちますので様々なお料理で楽しめます。あつ〜い炊きたてご飯にのせてもおいしいですよ。
1997年の夏にイタリアリビエラのチンクエテッレを旅したときに初老のご婦人が同じようにしてアンチョビをつくっていたのが思い出されます。